【取材】神戸ドイツ学院インターナショナル(DSKI)|「Head, Heart and Mind」で育む、学びと心のバランス
神戸ドイツ学院インターナショナル(DSKI)は、1909年に設立された、長い歴史を持つインターナショナルスクールです。
学校が大切にしているのは、子どもを学力だけで捉えるのではなく、一人の人間として総合的に育むこと。温かく安心できる、家族のようなコミュニティの中で、「Head, Heart and Mind(知性・心・思考)」のバランスを育てることを目指しています。
神戸ドイツ学院インターナショナル(DSKI)は、1909年に設立された、長い歴史を持つインターナショナルスクールです。
学校が大切にしているのは、子どもを学力だけで捉えるのではなく、一人の人間として総合的に育むこと。温かく安心できる、家族のようなコミュニティの中で、「Head, Heart and Mind(知性・心・思考)」のバランスを育てることを目指しています。
教育面では、国際バカロレア(IB)のPrimary Years Programme(PYP)と、Cambridge Primaryカリキュラムを取り入れ、探究する力と確かな学力の両方を大切にしています。
ロボティクスやコーディング、3DプリンティングなどのSTEM教育にも取り組む一方で、運動やヨガ、健康的な生活習慣にも目を向け、心身の成長を支えている点も特徴です。
英語を主要な授業言語としながら、日本語、ドイツ語、そして子どもたちが持つ多様な文化的背景にも丁寧に向き合うDSKI。今回は、学校が大切にする教育の考え方から、日々の学び、言語教育、行事、入学、そしてこれからの進路まで、詳しく伺いました。
学校として、最も大切にしている価値観は何ですか?
私たちは何よりも、温かく安心できる、家族のような環境の中で、一人ひとりの子どもを「一人の人間」として総合的に育てることを大切にしています。
DSKIの教職員は、生徒一人ひとりのことをよく理解し、それぞれの学習面だけでなく、社会性、心の成長、そして人としての成長をきめ細かく支えています。
私たちは「Head, Heart and Mind(知性・心・思考)」のバランスを大切にし、子どもたちが自信を持ち、好奇心を持って学び、人を思いやることのできる人へと成長していくことを目指しています。
他の学校と比べて、DSKIならではの特徴は何ですか?
1909年に設立されたDSKIは、日本で最も歴史のあるインターナショナルスクールの一つであり、関西で現在も継続して運営されているインターナショナルスクールとして最も長い歴史を持っています。
教育面でも、DSKIには大きな特徴があります。私たちは、国際バカロレア(IB)の認定校として、Primary Years Programme(PYP)を提供しています。また、Cambridge International Schoolとして認定されており、英語・数学・理科ではCambridge Primaryカリキュラムを導入している、世界的にみてもとても貴重な学校です。
IB PYPが重視する探究型の学びや批判的思考力を育む教育と、Cambridgeのカリキュラムによる確かな学力の育成を組み合わせることで、国際的な教育環境の中で高い学習水準を維持しています。
さらに、プライマリースクールの段階から高度なSTEM教育にも取り組んでおり、ロボティクス、コーディング、3Dプリンティング、ドローン、VR(バーチャルリアリティ)などを実際に体験しながら学ぶ機会を提供しています。
一方で、DSKIの「子ども全体を育てる」という考え方は、学業だけにとどまりません。運動、姿勢、健康的な生活習慣、ヨガなども学校生活の中に取り入れ、学習面だけでなく、子どもたちの身体的な健康と心身の成長も支えています。

生徒のうち、日本人は何パーセントくらいですか?
生徒の約35%が日本人です。
ただし、日本人のご家庭の中にも、ドイツをはじめとする海外で生活した経験を持つご家庭が多くいらっしゃいます。そのため、国籍だけでは表せない、多様で国際的なバックグラウンドを持つコミュニティが形成されています。
一般的な1日の学校生活や、授業の構成について教えてください。
学校は午前8時30分に始まり、午後3時30分に終了します。
1日7コマ、1コマ45分の授業を基本とし、その間に休み時間と昼食時間があります。
一般的に、主要なアカデミック科目は午前中をメインに、午後には専門科目やその他のさまざまな学習活動が行われます。
長期休暇について教えてください。
年間の授業日数は180日で、日本の祝日を基本とした年間スケジュールを設定しています。
主な長期休暇として、冬休み・クリスマス休暇が約3週間、夏休みが約8週間あります。夏休みは6月末から8月末までの期間となります。
また、長期休暇中には希望者を対象としたスクールキャンプも実施しています。冬休みの最初の週にはWinter Camp、夏休みには最初の5週間を中心にSummer Campを開催しています。
英語での学習環境について、また日本語やその他の言語についての取り組みを教えてください。
DSKIでは、幼稚園(Kindergarten)から英語を主要な授業言語として教育を行っています。
小学2年生(Grade 2)終了時までであれば、英語を学んだ経験がないお子さまも受け入れています。小学3年生(Grade 3)以降については、お子さまのこれまでの学習歴やバックグラウンドなどを考慮し、個別に判断しています。
英語を初めて学ぶ生徒には、専門の英語教師による初心者向けの英語レッスンを毎日行っています。また、初心者向けプログラムを終えた後も、必要に応じて個別または少人数でのサポートを提供しています。
日本語はすべての生徒が学び、母語話者ではない生徒を対象とした「Japanese as a Foreign Language(外国語としての日本語)」と、日本語を母語とする生徒を対象とした「国語」の2つのコースに分かれています。
国語の授業は、正式な教員資格を持つ日本語教師が担当し、日本の学習指導要領に沿った教育を行っています。
また、ドイツ語はDSKIのドイツの伝統と多言語教育を象徴する重要な要素の一つです。各学年でレベルに応じたドイツ語の授業を提供しており、より高度なドイツ語を学ぶ機会も設けています。
Grade 1からGrade 5までは、すべての生徒がドイツ語とドイツ文化に触れる機会を持ちます。これにより、ドイツ語そのものを学ぶだけでなく、ドイツの文化や伝統についても理解を深めることができます。
さらに、母語話者を対象とした放課後のフランス語・中国語クラスも提供しています。

保護者が参加できる学校行事はありますか?
もちろんです。
DSKIには非常に活発なPTA(Parent Teacher Association)があり、学校生活の重要な一部として、さまざまな行事やイベントをサポートしています。
保護者の皆さまには、スポーツデーをはじめ、季節の行事やお祝い、その他の子供達の発表会やオクトーバーフェストなどの家族向けイベントなど、年間を通して多くの活動に参加していただいています。
また、在校生のご家族を対象としたAnnual Open Dayも毎年開催しており、保護者の方々が実際に学校を訪れ、お子さまの学びや学校生活を直接見ていただける機会となっています。
どのような学校行事やアクティビティがありますか?
年間を通して、Culture Day、International Book Day、Oktoberfestなど、多岐にわたる行事やイベントを開催しています。
また、教育活動の一環として、すべての学年で年に数回、校外学習・フィールドトリップを実施しています。
Grade 3からGrade 6の生徒は、親元を離れ泊まりがけのスキー旅行にも参加します。

DSKIならではの特徴的な行事やアクティビティはありますか?
ドイツの伝統と文化を大切にするDSKIでは、国際的な学校コミュニティの中に、数多くのドイツの伝統行事を取り入れています。
代表的なものとして、St. Martin Lantern Festival(聖マルティン・ランタン祭)、Oktoberfest、Christmas Market、Christmas Concertなどがあります。
同時に、国際的・地域的な文化や伝統も大切にしており、Halloweenや地域の学校・幼稚園を訪問し、文化交流活動としてひな祭りなどのイベントに参加し、日本の文化に触れる行事も楽しみます。
入学までの流れと、求められる英語力や学力について教えてください。
入学を希望されるご家庭には、まず入学面談に参加していただきます。面談は、対面またはオンラインで実施することができます。
可能な場合には、お子さまにDSKIでTrial Day(体験登校)をしていただくこともおすすめしています。実際の学校生活を体験していただくことで、ご家庭と学校の双方が、お子さまにとってDSKIが適した環境であるかを確認することができます。
DSKIでは、さまざまな学習背景を持つ生徒を受け入れています。
Grade 2終了時までであれば、これまで英語を学んだ経験がないお子さまも入学することができます。
Grade 3以降については、英語力だけでなく、それまでの教育歴や個々の学習ニーズなどを総合的に考慮し、入学について判断しています。
保護者が事前に知っておくべき授業料や追加費用について教えてください。
授業料には、基本的な教育プログラムが含まれています。
一方、スクールバス、スクールランチ、キャンプ、宿泊を伴う校外学習、一部の課外活動などについては、別途費用が発生する場合があります。
入学手続きの際には、授業料および発生する可能性のある追加費用について明確にご案内し、入学前に必要となる費用を十分にご理解いただけるよう準備しています。
生徒にはどのような進学・将来の進路がありますか?
現在DSKIでは、プライマリースクール卒業後も継続して学ぶことのできる、国際的な中等教育プログラムの整備を進めています。
今後予定している教育課程では、Grade 10でCambridge IGCSEの試験、その後Grade 11・12ではIB Diploma Programmeを提供する予定です。
この一貫した国際教育プログラムを通して、日本国内だけでなく、世界各国の大学への進学を目指すための基礎を身につけることができます。
DSKIでは、生徒たちが国際的に認められた資格、高い学力の基礎、そして世界へ羽ばたき様々な機会を得て挑戦するためのスキルと自信を身につけて卒業することを目指しています。

どのようなお子さまやご家庭がDSKIに向いていますか?
DSKIは、好奇心が旺盛で、国際的かつ多言語の環境の中で学ぶことを楽しめる、オープンマインドなお子さまに特に適した学校です。
少人数での学習環境、一人ひとりへのきめ細かなサポート、そして学業面・社会面・人間面で成長できるさまざまな機会を提供しています。
異文化への理解を大切にし、教師とのコミュニケーションを重視し、学校生活にも積極的に関わりたいと考えるご家庭には、DSKIのコミュニティを身近に感じていただけると思います。
また、DSKIは現在も成長を続けているインターナショナルスクールです。そのため、一人ひとりに寄り添った柔軟で活気のある学習環境を大切にし、学校とともにコミュニティを築いていくことを楽しめるご家庭にも適しています。
DSKIの教育では、自立心、責任感、創造性、そして互いを尊重しながら協力する力を育むことを大切にしています。
そして何よりも、校舎へ足を踏み入れたときの温もりのある雰囲気、世代を超えてDSKIを支えてきた「コミュニティ」の暖かさを、これからも大切にして参ります。
編集後記
今回の回答を通じて印象的だったのは、DSKIが国際教育を「英語で学ぶこと」だけに限定していない点です。
英語を軸にしながらも、すべての生徒が日本語を学び、ドイツ語やドイツ文化にも触れる。さらに、学校行事ではドイツの伝統だけでなく、日本や地域の文化も大切にしています。
「Head, Heart and Mind」という言葉には、学力、自立心、思いやり、好奇心、そして人と協力する力を、切り離さずに育てていきたいという学校の姿勢が表れているように感じました。
少人数の環境で、生徒一人ひとりの学習面だけでなく、社会性や心の成長にも目を配るという考え方は、学校を選ぶ家庭にとって大切な視点になるでしょう。
国際的で多言語の環境に身を置きながら、自分らしく学び、異なる背景を持つ人と関わる力を育てていく。
DSKIは、そうした学びを家庭と学校、そしてコミュニティ全体でつくっていきたいと考える学校なのだと感じました。